5秒でわかる【異常・異状】の違いはコチラ↓
異常 | いつもとちがうこと |
異状 | ちがうようす |
「常=いつも」と捉えると「異常=いつもとちがう」、「状=ようす」と捉えると「異状=ちがうようす」と考えられます!
異常
「異常」の意味
普通と違っていること、正常でないこと
「異常」の使い分け
通常とはちがっていることに対して使います
「異常」の使用例
- 今年の夏は異常に暑い気がする
- 彼の行動は異常に素早い
- その本に彼女は異常な執着心を見せた
異状
「異状」の意味
普通とは違う状態、異常な状態
「異状」の使い分け
普通とは違う様子をあらわすときに使います
「異状」の使用例
- 機内に異状は認められない
- 数日前から体の異状を感じはじめた
- 彼の様子が異状だと訴えた
【異常・異状】どっちを使う?
正しく使い分けるのが難しい「異常」と「異状」。
特に間違いやすい事例で、どっちを使うべきか解説します。
【異常・異状】どっちを使う?:警備の報告の場合
警備の報告の場合、状況に応じて「異常」と「異状」を使い分けます。
使い分けのポイント
- 状態がいつもと異なる場合→異状
- いつもと異なる状態が緊急事態の場合→異常
巡回中に不審な人物を見かけた場合は「異状あり」が正解。
不審な人物が爆弾を持っていた場合は「異常あり」が正解。
不審な人物がただの通行人だった場合は「異状なし」が正解です。
【異常・異状】どっちを使う?:機械や車の点検の場合
機械や車の点検でも「異常」と「異状」両方を使用します。
使い分けのポイント
- 状態がいつもと異なる場合→異状
- いつもと異なる状態が故障の場合→異常
機械の場合
いつもより音が出にくい場合は「音の出方に異状を感じる」が正解。
音が出にくいことが故障の場合は「音の性能に異常あり」が正解です。
車の場合
エンジン音がいつもと違う場合は「エンジン音に異状を感じる」が正解。
エンジンが点検で故障している場合は「エンジンに異常あり」が正解です。
【異常・異状】どっちを使う?:病気の場合
病気の場合は「異常」と「異状」を両方使います。
使い分けのポイント
- 状態がいつもと異なる場合→異状
- 診断結果が正常でない場合→異常
のどに違和感がある場合は「のどに異状を感じる」が正解。
のどの病気か検査をして結果が正常でない場合は「検査結果に異常を認める」が正解です。
まとめ:【異常・異状】意味の違いと使い分け
5秒でわかる【異常・異状】の違いはコチラ↓
意味 | 用法 | |
異常 | 正常でないこと | 名詞・形容動詞 |
異状 | 異常な状態 | 名詞 |
意味の違いだけでなく「異状」は名詞のみにしか使用できない限定的用法になることも覚えておきましょう!